音楽

2010年11月 5日 (金)

ゲーテpencil

シューベルトの有名なリートに

〈Gretchen am spinnrade〉
糸を紡ぐグレートヒェン

があります。


詩は
〈Goethe〉ゲーテ。

ご周知の通り、悲劇「ファウスト」からの作品です。

この詩をГубер(グーベル)という方がロシア語に訳し、1848年にГлика(グリンカ)が曲を書いています。

同じ詩ですが、シューベルトとはまた違った音楽です。


この曲は休符がフレーズに沢山出てきます。この休符をどう歌うかが、表現のカギになると思います。

(休符を歌うと言うのは、わたくし個人的な表現ですが…)

シューベルトとグリンカ、聴き比べるのも楽しいですね♪

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2010年10月28日 (木)

マーラー♪

先日、二つの声楽演奏会に伺いました♪


演奏者は、お二方ともドイツ留学を終え、多方面でご活躍されてる方shine

偶然にも、プログラムが一部同じでした。


それは

♪作曲
G.Mahler
(G.マーラー)

歌曲
《Desknaben Wunderhorn》
(子供の不思議な角笛)

私はマーラーの曲を聞く度に、ショスタコーヴィチの音楽を感じます。

それもそのはず。


ショスタコーヴィチは、人生の最後に一番聴きたい音楽は?という問いに、

「マーラーの大地の歌」

と答えるほど、彼を慕っていました。

また、マーラー自身もロシア音楽と文学に深い共感をもっており、1897年〜1907年の間に3回、自曲の演奏会の指揮者としてロシアを訪れています。

ショスタコーヴィチは、マーラーの後継者として、交響曲第10番の補筆完成を依頼されるほど、マーラーに共感し、影響を受けていました。

管弦楽と歌曲の融合。
風刺や社会批判、一捻り二捻りある悲しみや苦しみの表現……その裏にある希望、願い、幸福。

歌われる言語は違いますが、マーラーとショスタコーヴィチは本当に同じ匂いがします。

ショスタコーヴィチの作品を歌うには、音色の幅・声・表現の力量、そして深い解釈が不可欠です。

演奏会で歌っていたメゾソプラノの方も、マーラーを歌うにおいて、同じことをおっしゃっていました。

ショスタコーヴィチ…
腰を据えて取り組みたい作曲家ですnote

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2010年10月25日 (月)

日本の詩

ロシアには、日本の詩を用いて作曲された歌曲がいくつかあります。

二曲をご紹介します。



作曲 Ипполитов-Иванов
(イッポリートフ=イヴァーノフ)

歌曲 Пять Японских Стихотворений Op.60
(日本の五つの詩)

題の通り、5曲からなる組曲で、第1曲〜第4曲は<作詩:不詳>、第5曲には<作詩:Тимонори(Timonori)>と記載されています。

詩には日本の秋、花、蝶、明石の入江、雪などを用いて書かれています。


イッポリートフ=イヴァーノフは、1905年から1922年までモスクワ音楽院の院長も務めた作曲家です。

リムスキー=コルサコフのオペラの初演を手掛けるなど、指揮者としても活躍しました。



作曲 Шостакович
(ショスタコーヴィチ)


歌曲 ШестьРомансов на слова японских поэтов Op.21
(日本の詩人による 六つの歌曲)

この作品には、第1曲〜第6曲まで各題がついています。

1.Любов 愛

2.Перед самоубийством 辞世

3.Нескромный взгляд 慎みのない眼差し

4.В первый и в последний раз 最初で最後

5.Безнадежная любовь 望みのない愛

6.Смерть 死

第3曲の<辞世>のみ、

作詩:Оцуно Одзи(7в)
大津皇子(7世紀)

とあり、あとの曲の作詩は不詳となっています。

ロシア作曲家が日本の詩にどのような曲を付けたのか……


是非!music

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2010年10月24日 (日)

授業レッスンのお知らせ

11月の授業レッスン詳細をお知らせします。

11月21日(日)
12:00〜
桜台・ラ・ムジカ

見学・聴講ご希望の方は、
http://kurosawa-asami.com/

からメールで予めご連絡下さいmail

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2010年10月21日 (木)

日本の曲?

先日、ザ・ピーナッツ《恋のバカンス》が、ロシアでは自国の歌と思われる程、親しまれてると書きました。


今度は逆のバージョンです。

♪《Миллион Алых роз》
(百万本のバラ)


加藤登紀子さんらが歌い、よく知られている曲。

実はこれ、ロシアの曲です。


1982年に発表され、ソ連全土で大ヒットした歌謡曲です。

そして……


♪《Неделька》
(一週間)


歌詞:
日曜日に市場へ出かけ〜月曜日は…トゥリャ トゥリャ トゥリャ…


曜日ごとの歌詞がある曲。小学生の時に習いました。これもロシアの曲です。


とても古い歌で、歌詞は一種類ではなく、時代や地方により異なります。

これも?!
と思う曲がまだ沢山あるかもしれませんねwink

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2010年10月17日 (日)

♪恋のバカンス

ロシアでほとんどの人が知っている日本の歌があります。


それは

♪《Каникулы Любви》恋のバカンス


ザ・ピーナッツが歌い、日本でも大ヒットした、あの恋のバカンスです。


ロシア人の中には、この歌はロシアの歌だと思っている人もいるらしいです。


ソ連時代に日本文化に詳しい方がザ・ピーナッツのテープを持ち帰り、ロシア語版レコードを作ったとか。


当時の社会主義国にふさわしい内容に歌詞はアレンジされ、日本歌詞には無い2番もあるそうです。

ロシアで生演奏を聴けるレストランに行った事がありますrestaurant


どこかで聴いたことのあるメロディ………♪


確かに歌っていましたhappy01

《恋のバカンス》!

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2010年10月16日 (土)

歌劇《金鶏》

♪リムスキー=コルサコフ
歌劇《金鶏》


このオペラはプロローグとエピローグが付いた全3幕。

性格の悪いドドン老皇帝が、敵軍が向かって来る事を知らせてくれる黄金の風見鶏を占い師からもらいます。

ある日、ドドン老皇帝もいざ出陣。そこで東洋の美女に出会い、彼女にメロメロになってしまいます。


そしてこの美女と結婚しようと一緒に帰国します。


以前、ドドン老皇帝は黄金の風見鶏をもらった時に、占い師と約束をしました。

「望みのものを何でも与えよう!」
と……


占い師が要求したのは、ドドン老皇帝が虜になっている東洋の美女でした。


ドドン老皇帝は激怒し、占い師に暴力をふるいます。

すると、そこへ金鶏が舞い降り、ドドン老皇帝を突き殺してしまいます…


プーシキンの民話詩が原作の、風刺がきいた童話オペラで、リムスキー=コルサコフ独特のオリエンタルな音楽が広がり、ファンタジーに溢れる中にも真髄がある内容で、何とも不思議な魅力に満ちたオペラです。


サンクトペテルブルグのマリンスキー歌劇場で楽曲指導もなさっている世界的伴奏ピアニストのラリーサ・ゲルギエワさん(指揮者ゲルギエフ氏の実姉)にお会いした時こう言われました。

「今晩公演の《金鶏》の衣装は、日本の歌舞伎を参考にしたの。是非観ていってね…」

ドドン老皇帝が登場。時代劇でよく見る裃のような衣装で登場しました。


裾が本当に長くて、転びはしないかと冷や冷やしましたが、さすがベテラン。美しい身のこなしflair


オーケストラも歌手の皆さんも素晴らしい演奏でしたnote


日本でも取り組んで頂きたいオペラです。

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2010年10月11日 (月)

きのこdelicious

秋といえば、

芸術の秋、読書の秋、そして

食欲の秋restaurantsign01


旬の食材は

サツマイモ・栗・秋刀魚・柿・きのこ等々delicious


きのこは、ロシアでもよく使う食材です。


noteショスタコーヴィチ
歌劇「ムチェンスク郡のマクベス夫人」にも、きのこスープnoodleがキーワードの一つとして出てきます。


主人公のカテリーナは地主でお金持ちの舅と夫の粗末な扱いを受け、愛に餓え、人生に生き甲斐を無くしていました。

夫が遠出をしている間、カテリーナは街に働きに来たセルゲイと激しい恋に落ちてしまいます。

密会をし、愛を交わす日々…

しかし、セルゲイは忍びこんだところを舅に見つかってしまいます。

舅は使用人を大声でよび、セルゲイを押さえつけ、自ら鞭叩きの拷問を初めます…カテリーナはその間部屋に閉じ込められ、開けてくれと叫び狂います。

しばらく続いた拷問は舅のスタミナ切れで終わり、カテリーナは部屋から出されました。疲れた舅が言う一言が、

「疲れた…カテリーナ!きのこスープをくれ!!」


キーワード<きのこスープ>は、舅の大好物noodle


カテリーナは舅に殺意を抱き、この時出すきのこスープにネズミ用の毒を入れ、殺害してしまうのです。


カテリーナは司祭や警察官の前で、わざと泣いて舅の死を悲しみました。


舅は食中毒と判断されます。


カテリーナとセルゲイは気兼ねなく愛を交わす日々…

そこへ遠出していた夫が帰宅。


夫も二人に殺害されます…


さて、カテリーナとセルゲイに幸せな日々は待っているのか…


サスペンスドラマなみの展開ですが、音楽も素晴らしいです。


自分のアイデンティティーと社会との間で苦しんだショスタコーヴィチが、この作品を通して何を伝えたかったのか…


noteショスタコーヴィチ
歌劇「ムチェンスク郡のマクベス夫人」
是非!musiccdtv

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